突然の不幸があった時の親族マニュアル【仮通夜】
こういうのは慣れる必要はないし、予め準備したり心算をしておくものでもない、という実母や大叔母の言うことは大変理解できるが、自分のためにも備忘録を。
結婚式でのマニュアルなどはネットに溢れているけど、人を亡くした時のものは結構少ない。
★不祝儀マニュアル本って、あっても良いと思わない?(マナーとしての本はあるけど)
①危篤や『ちょっと危ないかもしれん』という知らせを受けてから行く時はやはり喪服セットは持って、なるべく色調暗め&キレイ目の格好で行く。
※人の死を待ってたのかという非難もあるかもしれないが、万が一亡くなってしまった時には、やはりあった方が良い。
・喪服
(スーツバッグを持っていると重宝する)
(ちなみにだけど、やっぱり夏冬兼用だと助かるので、ジャケット付き&袖あり買っておくと良いよ。私はなぜかジャストサイズの7号にしちゃったので、9号にしとけば良かった。))
・黒のざらついた生地のパンプス
(金具などは付いてない方が良い)
(いくら黒といえ、エナメル系は避ける)
(ヒールは3〜5㎝くらいで)
★ストラップなども付いてない方が断然良い。なぜなら案外外と中との出入りがけっこう多いから。
・黒ストッキング
(今ではコンビニでも簡単に買える)
・黒バッグ
(やはり30歳超えたらそれ用のバッグで)
※親族との連携のためにスマホは常に持っておくので、バッグのキャパ確認は、購入時必須である。
※スマホ、小さな財布、数珠、ハンカチ、不祝儀袋が入ればOKなので、あとはサブバッグにガンガン入れておく。
・パールのネックレス
(持っていると全然違います)
・数珠(仏教なら)
(キリスト教なら、特にこれが必要とかはない。)
・不祝儀袋(袱紗も)
(当日は何かとバタバタするので、予め名前などは記入してた方が良いが、今時なら斎場にいくらでも不祝儀袋や筆ペンはあるし、コンビニでも購入可能。)
※お札はピン札なら一度折り目をつける、
※祝儀と不祝儀では入れるお札の向きが変わる、などあるので事前にネットで確認しよう。
※ちなみに亡くなった方のお家が仏教の場合はだいたい『御佛前』『御霊前』でOK。(宗派がわかればなおよし)キリスト教なら『お花代』『ミサ代』。それ以外や宗教が何か分からない場合は『お花代』がベターである。が、ここで何か間違っていたとしても、そう何か言われたり思われたりはしないので、あまり完璧でなくても良い。
※いくら包むかは、その時ネットで調べたり、家族や近い親類と相談したらよろしい。
★運転免許証
田舎の人で持ってる人はぜひ携帯しておくと便利。何かと人の車を運転する機会がマジで多い。後ほど書く。
★現金(千円札多めで)
不祝儀袋に入れたり、病院の駐車料金を払ったり、斎場で売店を使ったり、その場で現金を持っていない人に貸したり、細々とお遣いを頼まれたり、普段いくらキャッシュレスを謳った暮らしをしていても、色々とありまんのや。
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次からは、私が叔母を亡くした時の話をまとめたもの。
小さな頃から行き来したり、可愛がってもらっていた叔父叔母の家だったからこそ、当日は鍵を預かって勝手に入ってお台所を使わせてもらったりしたので、そこらへんのとこよろしく。
②ご臨終を告げられたら、速攻で帰宅!!
※現代ではほとんどが病院でのご臨終宣告を受けることを前提で書く。
・叔父と従姉妹にあたる叔母の子ども達、実妹(私の母)、義弟(私の父)は病院で最期のお別れや手続きがいるので、その周りの親類である私たちは、叔父宅の家の鍵を借り、速攻で叔父宅に向かう。
・慌てているので、病院の駐車券は予め出して、割引サービスを受けれるなら必ずナースステーションへ。(冷静に!)
※実際叔母が亡くなった時、叔父(叔母の旦那)のお姉さんと一足先に帰宅することになったが、まさかのゲート手前で駐車券がないと大騒ぎをした。
(結局、後続車がどんどん溜まり、これ以上待たすことはできない、と、意味不明に五千円支払うことに)
※帰宅途中もかなり気が動転しているので、事故には要注意!!
(だから1人よりも、2人や3人いる方が良い)
③帰宅したらお座敷、リビング、トイレ、洗面所をひたすらに掃除。
そして夏なら冷房や扇風機、冬なら暖房やストーブやヒーターやコタツ、ありとあらゆる空調設備をフル稼働!!!!
・もちろん斎場スタッフも手伝いには来てはくれるが、未だに『仮通夜のみ』を家でやるところは多い。(亡くなった後に一度くらいは家に帰したいという家族の意向がはたらく。)
・ソファなどはそのままでよし。足の悪いご年配者の親族や客人もとても多いので。
・ダイニングテェアや丸椅子、パソコンデスクの椅子など、不揃いでも端っこに設置してた方が喜ばれる。
・生活感溢れる洋服プラボックス、軽いキャビネットなどは使わない部屋にとにかく放り込む。
・人の出入りが常にあって室温の変化が甚だしいので、空調はマックスでオン。
・夏なら蚊取り線香を焚いておくと更によろしい。
※大切な人を亡くして悲しみに暮れている時に、部屋が暑い寒い、となると気分は更に落ち込む。(ほんとに)
④ご飯を炊く。そして大変心苦しかったが、冷蔵庫や食品棚の中身を確認。
・ご飯は仏飯として故人が帰ってきたときにすぐにお供えできるように。また、遺族や親戚の食事としてオニギリを握るといつでも食べれるので、炊くお米の量はかなり多めに。
・卵や素麺などすぐに調理できるもの、レトルトなどで温めればすぐに食べられるものがあるかどうか。なければやはり近くのスーパーに行く必要があるだろう。
(親類縁者の人数が少なければコンビニ弁当でも。)
※斎場ならばご飯の心配はいらないが、自宅での仮通夜ではここで仕出し弁当が出るわけではないので注意。人間は悲しみにくれていたとしても、やはり食べるものは食べなければならないし、食べなければ次の打ち合わせなどか頭に入ってこない。
⑤これでもかというくらいお湯を沸かす。
・ヤカンだけでは足りない。そこらへんの鍋も使って、保温ポットなどがあるなら、全てにお湯を満たしておこう。
・駆けつけてくださった客人にはお茶を出すのだが、これがまたどれくらいいらっしゃるかは予測不能で、家で仮通夜する家庭で湯のみが足りなくなるという場面にしばしば遭遇する。
※急須や湯のみは新しく購入するほどでもないので、ご近所さんから借りるか、病院から帰宅する時に近くの親類が持ち寄るのが最も妥当だと思う。
※お茶っぱやコーヒーよ使用量は半端ないので、できれば帰宅前にスーパーで購入しておくと良い。
★仮通夜から斎場で行う場合は、湯のみやお茶っぱの心配は不要である。斎場に全て揃っているし、足りない場合、スタッフに言えばすぐに補充して頂ける。
★②〜⑤の間に、下働きをする親族同士軽く自己紹介しあっておくと良いよ。これから最低1日〜2日間くらいは顔を合わせることになるから。
⑥座布団や簡易テーブルを出しておくが、人がたくさん座れるスペースは確保する。
⑦お湯のみ、取り皿、お箸など全て出して洗っておく。
⑧お味噌汁を鍋いっぱいに作っておく。
※別に味噌汁でなくても良いのだけど。
※スープやシチューでも。年配者が多いとやはり味噌汁が喜ばれるが。
⑨個人が帰ってくる時間なのでお迎えを。
・同時に悲しみにくれている家族も帰宅するので、お疲れ様の意味を込めてまずは温かいコーヒーやお茶を出してあげよう!!
・真夏なら冷たい緑茶やアイスコーヒー。
・甘い飲み物でも良いかも。
・車を運転しない人にはもうビールあげちゃって!
⑩今日の仮通夜、そして明日からの本通夜、葬儀、火葬場でのこと、たくさんのことの打ち合わせが始まるので、手が空いている親族が喪主の隣で一緒に話を聞いて、代わりにメモを取ってあげよう!!
・喪主やその他遺族は、正直話をするのでいっぱいいっぱいである。
・その時はウンウンと話を聞いている風だが、斎場スタッフが引き上げたあとは『はて?何をやるんだったかな?明日は何時に斎場へ集合だったかな?』となる。
・誰か喪主付きの秘書ができるのがベスト。
・がしかし、若い女どもは、この頃客人へお出しするお茶の準備や当日の親族の食事の準備などで大層忙しい。
★最低1名は、すぐに車の運転ができるようにしておくと便利。近くのコンビニやスーパーでの買い出しが突発的に発生する。現地に着いてからやっぱりあれもこれも買ってきてとか、この銘柄で良い?サイズはこれで大丈夫?などの確認事項もあるので、ここはやはり携帯&スマホを使いこなす若者がよろしい。(年配親族は慌てて出て行っての交通事故がほんとに怖い。シャレにならない。)
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【突然ですが、自宅で仮通夜するとなった叔父宅で実際私が困ったモノゴト】
★お坊さんに出す蓋つき煎茶碗とお茶托はどこ?!?!
・客人用のお湯のみもっと欲しいけど、足りないから使い終わったものからどんどん洗って拭いておくれ〜〜。
・お盆どこにある?
・お湯がいくらあっても足りない。
・簡易テーブルはどこだろう。
・遺族と親戚は今日は何を食べるのか。
・割り箸や取り皿はたくさんあるか。
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個人とその家族が帰宅し、斎場との打ち合わせも済み、駆けつけて来てくださった客人の相手も落ち着き、ここまであっというまに時間が過ぎていった感覚。
病院を出てすでに4時間は経過している。
日も暮れた。
悲しみに暮れてる暇もないほど、私たちも、お腹が減ってくる。
男性陣、ここらでビールを開け始める。
先に拵えてた味噌汁とおにぎり、お茶受けでお酒のおつまみになりそうなものを出して、とりあえず冷蔵庫のあり合わせで女性陣頑張っておかずを作る。
そんな手のこんだものじゃなくて良い!
卵焼きや、ウインナーを焼いたの、
冷凍食品、ちくわを切ったの、などなど。
※よっぽど厳しいところでない限り『精進料理でないと、、、』などとは誰も言わない。
※だって、生きていると人間誰でも腹は減るのだから。
そして、下働きをやっている女性陣も、交代で席に着いて、食べれる時に食べておこう。
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仮通夜までで限界。
本通夜〜葬儀はまた書きます。