こだわりがないのがこだわり
妹曰く質素な暮らし、
姉曰くシンプルな暮らし。
物に対して並々ならぬこだわりを、おそらく私たちはほとんど持っていない。
帰り道にスーパーとドラッグストアがあるので買い出しはそこで。
スキンケア用品もどこででも手に入るようなものだし。
(そうでないと続けられない)
ここ一年、お湯シャンと石鹸洗髪に切り替えたのでシャンプーやコンディショナーの類もまったく買わなくなった。
洋服に関しては、サイズ感を最も重要視するので、ブランドや値段は特に気にならない。
こだわりが少なくて良かったと思えるのはやはり旅行に出た時。
そういえば社員旅行で台湾に行ったとき、私だけがキャリーを持っていなかった。
たったの三泊。
荷物は妹のスポーツバッグに収まるくらいで、帰りにお土産を入れる余裕さえあった。
ゴルフを回る予定がなければ(そして現地が雨予報でなければ)、たぶんもっと荷物はコンパクトになる。
一泊なら、いつも使っているバッグ一つで普通に出かけられる。
いつも使っているスキンケア用品じゃないとイヤ。
いつも飲んでいるメーカーのお水じゃないとイヤ。
いつも使っているタオルや歯ブラシじゃないとイヤ。
そんなことは全くないので、
ホテルについてるアメニティをありがたーく使って。
スキンケア用品はコンビニに売っている小分けのトラベルセット。
替えの下着とトップス、
携帯の充電器、
化粧ポーチ、
クレジットカード、
パスポート、保険証、
この程度。
どこでも爆睡できるのが自慢なので寝床さえあれば文句はない。
たとえ旅先で遊びすぎて疲れても、帰りの乗り物の中でヨダレが垂れる寸前まで深々と眠りに落ちる。
隣に知らない人が座ってようが、迷惑をかけることもなく行儀よく爆睡できる。
(マスクは必須)
先に書いたようなこだわりがあるということは。
まず、そのこだわりグッズをできる限り持って行こうとするはずなので必然的に荷物がかさばるだろう。
スキンケア用品もトラベル用の小さな入れ物に詰め替えたり、それがめんどくさければ本体ごとゴロゴロ入れるだろう。
ほぼ確実にわたしは小分けなんて高レベルなことはできない。
新幹線なら車両の一番前の窓側じゃないとイヤとか言いだせば、予約の段階での手間も(もしかしたら料金も)、空いてればどこでも良いっす!とか行っちゃう私よりかかるだろう。
こういうこと全てを当然のようにしているのなら、ほんと尊敬しちゃうよなぁ。
私の小さいこだわりは、
毎年冬にだけ出店するベルギーのチョコを三越まで買いに行くことと、髪のカットは本当にお任せできるTさんに頼むこと。
考えてみてもこれくらいだった。